ある番組で特集が組まれて紹介されていたこちらの本。
「サードドアー精神的資産のふやし方ー」アレックス・バナヤン著
書店でも目立つところに平積みされていたので気になり、読んでみました。
サードドアというのはいわゆる「成功への抜け道」のこと。
アレックスは多くの著名人へのインタビューを通して
このサードドアの存在に気づきます。
目次 [非表示]
著者アレックス・バナヤンとは
著書の表紙裏に書かれたプロフィールには、
・19歳でシリコンバレーの投資家になった大学生
・フォーブス誌の「30歳未満の最も優れた30人」に選出
など、人目を引くプロフィールが並んでいます。
では、アレックスはその華やかな経歴を利用して
世界で活躍する人たちを相手にインタビューに
こぎつけることができたのか。
それはNo! です。
サードドアを読んで
世界的に有名な人たちの素顔が見れる
この本には大勢の世界的に有名あるいはアメリカで名の知れた人が出てきます。
インタビューをしている時の相手の様子や場所の雰囲気など
想像をかき立てられます。
インタビューの部分だけではなく、
アレックスがいかに著名人のアポ取りに苦労したか、
という様子が詳細に描かれています。
インタビューよりも、アレックスの苦労話の方が分量が多いかもしれません。
著名人にインタビューを申し入れるも断られたり、
著名人の自称・弟子に騙されて恥をかいたり、
ある著名人のスタッフから要注意人物としてマークされたり、
辛酸舐めまくりです。
面識の無い著名人に会うというのは、これほどまでに苦労するのか、
と思い知りました。
アメリカのヒーロー物語を思い出す
サードドアを読み終えて、
「これはアレックスという、くすぶっていた大学生が
クイズ番組出演という冒険(=物語のきっかけ)をし、
賞金という武器を得て、
世界で活躍する人たちに会う(=本当の冒険)という
冒険小説だ」
と、思いました。
何も持たず、イケてない主人公が
冒険によって様々な人に会い、苦難を乗り越え、
自らの人生を切り拓こうとしている……
アメリカのヒーローものでよくみるパターンのように感じました。
そのパターンに乗っかった方が欧米の人にはウケがいいのかもしれません。
あれ? これってビジネス書なの?
読み終えて最大の謎は
「この本は何のジャンルなのかわからない」
という点でした。
ビジネス書のコーナーに平積みされ、
若者が人生を切り拓くためのバイブルと紹介されていたこの本。
てっきりビジネス書だと思っていたのですが様子が違う。
というのも、著書のアレックスが読者に対して語りかけるというよりは
一人称・一視点で、自らを主人公として自らの体験が時系列に書かれています。
自伝とか私小説にジャンル分けされるような気がします。
『いい本はジャンルなんて関係ないんだよ!』
『わざわざジャンル分けしようだなんて、野暮もいいところだ』
と、思われるかもしれませんが、、、
そもそも「サードドア」って?
著者アレックスは、人生やビジネスの成功を目指すにあたり
みんなが長蛇の列を作っている「ファーストドア」
VIPやセレブが使える「セカンドドア」があると言っています。
ドアはこの2つしかないように見えて、
実は「サードドア」という裏道を駆け抜けた先にあるドアがあり
ビル・ゲイツをはじめとした成功者はみんな
この「サードドア」をこじ開けた、とも言っています。
表紙の帯に「成功への抜け道」と書かれ、
表紙を開いたところには
「自分らしい人生のはじめ方」と書かれています。
サードドアは成功への抜け道、ということなのでしょう。
けれど、この書籍ではわかりやすく
成功への抜け道を教えてくれているわけではありません。
まとめ
ページ数は最後の謝辞の部分を除く本編の部分で
435ページあるので、一気に読むのはちょっと大変で
私は1日1章ずつ読みました。
サードドアはビジネス書というよりは
小説や体験記のジャンルに入るのではないかと考えられる書籍です。
なので、成功のノウハウを効率よく知りたい人には、
この「サードドア」は周りくどい印象を受けるかもしれません。
けれど、要所要所で出てくる世界の成功者たちのエピソードは
普段の暮らしでは知ることのないことで、
読みながらアレックスと一緒にインタビューに同行している気分になります。
|